名古屋グランパス

浦和対湘南で起きた誤審を名古屋ファンの目線で考えてみる

名古屋グランパスが川崎フロンターレと試合をしていた同時刻に、あってはならない誤審が埼玉スタジアムで起こっていました。

当事者ではない他のチームもさすがにこれは考えさせられる事案になってます。

現在主に2つの意見が見受けられたので、そこにも触れながら考えていきたいと思います。

 

誤審の内容

まずは映像を見てみましょう。

 

1:10頃に問題のプレーがあります。

誰が見ても入っているし、サイドネットにもボール全体が当たっているのが見て取れると思います。

5月に入ってからゴールか怪しいようなシーンは何個かありましたが、ここまではっきりとわかるようなものはありませんでした。

 

このあと主審はプレーを続行させ、結果として次のプレーで浦和のナバウト選手が負傷しそのまま退場ということになりました。ここまで良い試合展開でしたが、このプレーはこの試合の全てを決定づけたといっても過言ではないものになってしまいました。

後半で湘南が逆転したことで全体としては軽い美談となってしまっていますが、そんなことは一切ありません。実際に得失点差としての1ポイントがどう響くかはシーズン終わらないとわからないし、しっかりとしたジャッジがなされていたとしたら後半の湘南が行った鬼気迫るような試合ができたかどうかも甚だ疑問です。

 

 

今挙げられている二つの意見

最初に勘違いしてもらいたくないので言っておきますが、これはどう考えても4人の審判団に問題があるということが前提です。この前提があったうえで挙げられている意見なのでそれを念頭には置いておいてください。

フェアプレーの精神

1つは湘南や他チームのサポーターによってあげられていたフェアプレーです。簡単に言えば

・浦和の選手は失点しているのがわかっているので審判団に申し出るべきだった。

・得点取り消しでプレー再開した際に、1点を献上すべきだった。

 

という意見が主にみられました。下の例では実際に海外では少なからず事象が見られてはいます。

下の意見は一度置いておいて上に触れておくと、自分たちはそのピッチ上にいなかったのでどのような会話が実際に行われていたというのは全くといってわかりません

映像を見ていると少なくとも浦和の岩波選手は審判と会話をしている場面は見られましたし、その際審判からは両陣営に対して審判からどのような説明がなされていたのかはわからないとしか言えません。

オリヴェイラ監督は少なくともゴールを認めていた様子はありませんでしたが、浦和の選手が申し出るべきというのは実際に言っていたかもしれないという可能性を考慮すると、少し並び立てることが難しいのではないかと思っています。

 

審判の判定は絶対

こちらは主に浦和のサポーターから挙げられていた意見ですが、審判がプレー続行の判定をし、得点はなかったという裁定をした。よって浦和選手のその後のプレーは妥当であるというものです。

サッカーをやっていると審判の判定は絶対という言葉は絶対に耳にするし、自分がサッカーをやっていたときは実際にコーチから言われていたことでもあります。

これはルールに則って考えるのであれば至極真っ当なことであると断言できます。

試合は審判が仕切る。審判の判定は絶対である。主審はプレー続行の意思を強く示した。浦和の選手はそれに則ってプレーをした。

おかしいことなんと一つもないと思います。

浦和はその後の本来は存在しないプレーによって得点をあげているナバウト選手が負傷退場するというショッキングが起きているだけに、浦和側から見ても痛いプレーだったことは間違いありません。

 

個人的な意見

2つの意見を見比べてみると、どちらも正解であると思います。実際に選手陣には非があるわけではありません。

ただ個人的な意見として結論をだすのであれば、1点を献上したほうがよかったのかなという意見を挙げるでしょう。

どちらの行動をとっていようと本来は批判されるべき選手はいません。したがって

「浦和の選手はフェアプレーがなってないわ~」

なんてことを言う気なんて一切ありません。

ただどちらの選手やファンのことを第一に考えたときに一番良かった落としどころはそれだったのではないかなと思っています。

湘南にとっては言うまでもありません。そのままでは一切納得できないし、本来のスコアに戻ることである程度の理解を得ることが出来たでしょう。

浦和にとっては少し複雑です。スコア上は本来取られていた1点が無くなったということで一見メリットしかないように思えるかもしれません。しかし、本来あのまま2対1で試合が続けられていたとしたら、あんな後半になったでしょうか?

前半圧倒的な試合をしていたのは誰がどう見ても浦和でした。あの1点が無くなった湘南は後半それを糧にまるで別チームのような試合展開で、ポゼッションですら50/50まで戻すような試合になりました。

2対0はよく危険な点差と呼ばれますが、点を取られなかったという安堵、安心。この辺が影響しなかったとは言えないと思います。

100%確実に浦和の試合だったとは言いません。しかし2対1で後半を迎えたとしたら、浦和が勝ち点を落とすことは少ないんじゃないかなという前半の戦いぶりではありました。

 

最後に

試合を見ていて、誤審以外にも1つ残念なことがありました。

それは湘南が抗議をしていた際に

「湘南くそったれ」

というコールが浦和のゴール裏から流れていたことです。

今回の事柄において、ファンサポーターが対立する必要なんて一切ありません。

考えるべきはこのようなことは今後起こらないようにする方法です。

議論することはすごく良いことだと思います。しかし、Twitter等を見ていると、他チームを攻撃するようなことが多く見受けられました。本当に不毛なことです。

その熱量は今後に活かされるような形で表れてほしいというのが正直な感想です。

 

 

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zilden
好きなものをゆるく書いてます。 名古屋グランパスが好きな埼玉県民